ロクトリポート

フローライト(蛍石)を見てみよう

多摩六都科学館の鉱物標本フローライト(蛍石)と、その性質を紹介します。
フローライトは加熱すると光ります。

加熱実験の様子。試験管の中でフローライトが淡く光っています。
※実験には特殊な試験管を使用しています。また、加熱するとフローライトが割れて飛び散ることがありますので、実験する場合は必ず専門家の指導の下で行ってください。

また、紫外線をあてると光るフローライトもあります。

当館では紫外線で光るフローライト(蛍石)を常設展示しています。

フローライトは鉱物の硬さの基準、モース硬度の標準鉱物でもあります。

フローライトのモース硬度は4です。
(一番硬い鉱物はダイヤモンドで、モース硬度10です。)

様々な色のものがあります。

写真の蛍石は紫色の部分と緑色の部分があります。

8面体(2つのピラミッドの底を合わせたような形)に割れやすい性質があります。

※このフローライトは人間が8面体型に削ったものです。


フローライトはカルシウムとフッ素でできた鉱物で、化学式はCaF2です。
工業的には溶鉱炉の融剤として使われたりするそうです。

多摩六都科学館へ来た時には、フローライトの展示にもご注目ください。

【地学担当】
※展示の内容は予告なく変更になる場合があります。