「フィラメントをつくるための計算」
前回の「その1」でも書きましたが、
今回のダイヤモンドの作り方はメタノールを2000℃以上にして作ります。
まずは、高温にするためのフィラメントを作るところからはじめました。
フィラメントの素材は 融点が3407℃の「タングステン」にしました。
タングステンワイヤーを買うにあたり、
科学館にある設備でできるようにするには、
どれぐらの太さを買えば効率が良いのか?
を、計算してみることにしました。
計算は、ボランティアの和田さんに教わりながら、 少しづつしていきました。
本当に基本的な事からです。
まずはのワット数が知りたい!⇒この式を使いました。
次は、抵抗を知りたい!⇒この式をつかいました。
比抵抗を調べました。
これは理科年表を見ると載っています。
比抵抗は”電気の流れにくさ”ですが、温度によってかわります。
(他の要因によってもかわることもあるそうですが。)
タングステンの比抵抗です。
ρ(ロー)の横に書いたちいさな数字が温度です。
1200℃までしか載っていませんでしたが、
仮に1200℃の値で計算してみました。
これで、必要な式は分かったので、
あとは、タングステンの太さやフィラメントの大きさを仮に決めて
条件をかえて、何度か計算をしてみました。
結果、0.109㎜、0.200㎜、0.300㎜の太さのタングステンを購入することにしました。
今回はここまで・・・・。
サイエンスチーム ささき