ロクトリポート

ダイヤモンドつくりに挑戦中! その33

「X線回折のためのサンプル作り」
2014年7月9日の実験の時にはフィラメントに
ダイヤモンドらしき結晶ができていたので、
そのサンプルもX線回折分析して頂くことにしました。

ただ、フィラメントのままだと分析できないので、
ガラスのプレパラートにカーボンテープを貼り、
そこにフィラメントから結晶をとってのせることにしました。

まずは結晶がどんな風についていたか、
もう一度、電顕でみてみました。

このフィラメントは実験の途中で切れてしまったのですが、
白熱していたところに結晶がついていることがわかります。

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拡大してみると、密度が高く、結晶ができていることがわかります。

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 さらに拡大してみると、フィラメントから結晶がはえているみたいにもみえます。

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さらに拡大してみると、
きれいな正菱面体を発見しました!
これは、ダイヤモンドの基本形のひとつとして、
みたことがあったので、期待ができます。

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しっかり、フィラメントには結晶ができていることを
もう一度確認できたので、
次はフィラメントから結晶を外す作業になります。

フィラメントを肉眼でみると、
なにかキラキラしているなぁ。
とは思いますが、この結晶をどうやってとるのか悩みました。

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大きくても、10μmのサイズです。
肉眼では一つ一つはみえないので、
つまんで外すことはできません。
なので、フィラメントをピンセットの先でこすり落としてみました。

ガラスのプレパラートにカーボンテープを貼り、
そこの上で、フィラメントをピンセットでこすりました。

手ごたえは全くありませんでしたが、
黒いカーボンテープの上が少しキラキラした???ようでした。

ちゃんと結晶がとれて、カーボンテープの上にのったかを
電顕で確認してみました。

すると、なにかがテープに付着しているのが確認できました。

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拡大してみると、ちゃんと、結晶がテープの上に
のっているのが確認できました!

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このプレパラートにのったサンプルを研究所に郵送し、
X線回折分析をして頂くことにしました。

つづく・・・

サイエンスチーム 
ささき