「X線回折のためのサンプル作り」
2014年7月9日の実験の時にはフィラメントに
ダイヤモンドらしき結晶ができていたので、
そのサンプルもX線回折分析して頂くことにしました。
ただ、フィラメントのままだと分析できないので、
ガラスのプレパラートにカーボンテープを貼り、
そこにフィラメントから結晶をとってのせることにしました。
まずは結晶がどんな風についていたか、
もう一度、電顕でみてみました。
このフィラメントは実験の途中で切れてしまったのですが、
白熱していたところに結晶がついていることがわかります。
拡大してみると、密度が高く、結晶ができていることがわかります。
さらに拡大してみると、フィラメントから結晶がはえているみたいにもみえます。
さらに拡大してみると、
きれいな正菱面体を発見しました!
これは、ダイヤモンドの基本形のひとつとして、
みたことがあったので、期待ができます。
しっかり、フィラメントには結晶ができていることを
もう一度確認できたので、
次はフィラメントから結晶を外す作業になります。
フィラメントを肉眼でみると、
なにかキラキラしているなぁ。
とは思いますが、この結晶をどうやってとるのか悩みました。
大きくても、10μmのサイズです。
肉眼では一つ一つはみえないので、
つまんで外すことはできません。
なので、フィラメントをピンセットの先でこすり落としてみました。
ガラスのプレパラートにカーボンテープを貼り、
そこの上で、フィラメントをピンセットでこすりました。
手ごたえは全くありませんでしたが、
黒いカーボンテープの上が少しキラキラした???ようでした。
ちゃんと結晶がとれて、カーボンテープの上にのったかを
電顕で確認してみました。
すると、なにかがテープに付着しているのが確認できました。
拡大してみると、ちゃんと、結晶がテープの上に
のっているのが確認できました!
このプレパラートにのったサンプルを研究所に郵送し、
X線回折分析をして頂くことにしました。
つづく・・・
サイエンスチーム
ささき