ホームページのトップページでもお知らせしているように、
多摩六都科学館では、以前から高木・老木化が心配されていた敷地の中の雑木林の木を
思い切って伐採し、新たな林をつくる取り組みをしています。
参考:雑木林リニューアル計画!(2015.01.04)
https://www.tamarokuto.or.jp/blog/rokuto-report/2015/01/04/zoukibayashi/
伐採から約半年経ちましたが、その間の活動とダイナミックな植物の変化をお伝えします。
伐採前、クヌギ・コナラが高く伸び、木陰で少し暗めだった雑木林。
木を切ったら、地面も空も広々としました。
この土がむき出しだった地面に、3月、約150本のクヌギ・コナラの苗木を植えました。
科学館の近くにある西原自然公園からクヌギとコナラの苗木を譲っていただき、
10年前から雑木林の再生に取り組んでいる西原自然公園を育成する会のみなさんの指導の下、
イベントに応募された親子と科学館ボランティア、Jr.ボランティア、科学館スタッフで作業しました。
苗木は予想以上にスクスクと育ち、ほっと安心したのもつかの間。
春になって植樹した苗木のまわりに様々な草や木の芽が出てきたと思ったら、
6月に入ってこんな状態に!
静かでちょっとずつしか変化しないと思われがちな植物ですが、
その繁殖力を侮ってはいけません。
日が長くなり、気温も高くなったころから、草やつる植物がぐんぐん育ち、
あっという間に雑木林の地面を覆ってしまいました。
植生遷移といって、開けた地面にはまず草が生えて草原になり、
徐々に低木が伸びて、やがて高木の森林になっていくといわれていますが、
今まさに草が一大勢力。
草が集まった場所を見ると、様々な背丈の草が様々な形の葉を広げ
降り注ぐ太陽光の取り合いをしている状態です。
本当はこのまま植物任せにして、どのように環境が変化していくかを見てみたいところですが
今の草の勢いだと、せっかくの苗木たちが負けてしまう恐れがあるので(そのくらいスゴイ草の勢いです)
人間がちょっとお手伝いして、苗木の周りの草刈り作業をしています。
そういった作業について、また次回、ご報告します!
自然チーム H