展示室5「地球の部屋」に新たに鉱物標本の展示を追加しました。
魚眼石(ぎょがんせき、apophyllite)という鉱物です。
魚眼石の名前は、欧米での呼び名Fish-eye stoneを和訳したものです。
一つの結晶が魚の目のように白く輝いて見えることが、
その名前の由来です。
石灰岩体がマグマに触れてできるスカルン鉱床などによく見られます。
日本では新潟県、岐阜県、愛媛県などに産地があります。
魚眼石は特別珍しい鉱物ではありませんが、今回展示したような
結晶がたくさん集まった大きな塊は多くありません。
鉱物標本としては数cmサイズのものが出回っています。
上の写真は、よく見られる魚眼石の標本で、高さ約2cmです。
今回展示した標本は高さ約30cm。
この標本は清瀬市の大山正美さんが寄贈してくださいました。
(※多摩六都科学館への標本の寄贈には事前審査があります。ご了承ください。)
【自然チーム 地学担当】