旧東大農場において、生態調和農学や都市農業における栽培技術、市民が参加するまちづくりについて「農」を通じて、学び、体験するプログラム 「農と食の体験塾 大豆編」。
7月4日(火)に行った第5回では、種まきから約20日経って苗も育ってきたので、防鳥ネットを外し、間引きを行いました。
防鳥ネットはその名の通り、鳥に撒いた種を食べられるのを防ぐためのものですが、鳥が一番好むのが双葉の状態の苗だそうです。大豆の場合、ふた葉(子葉)→本葉(初正葉)→三葉の本葉(第一複葉)まで育つともう鳥には食べられないため、第一・第二複葉が現れるのを待ってネットを外します。
ネット外しは思いのほか慎重な作業でした。というのも、きれいに畳めば次に使うときに楽だから。
広げやすさを考えながら、端からびょうぶ畳みにしていきます。
巻き取り完了。これで次に使うときはスムーズにネットを広げられるはずです!
こちらがネットを外した後の畑。
種まきのとき、一つの穴に3粒ずつ大豆をまいていったので、2~3本の苗が出ているところがほとんどですが、このままでは競合してうまく育たないので、せっかく伸びた芽ですが、1株だけを残して間引きします。
苗を引き抜くと、残したい株の根まで傷つける可能性があるので、ふた葉(子葉)のすぐ下で切り取ります。こうすると、残った根は枯れてなくなります。
残す基準は、大きく育っていること、葉に病気・虫食いがでていないこと。3本あった場合は、中間の1株を残すのが一般的だそうです。
せっかく育ったかわいい苗ですが、今後の収穫を考えて、心を鬼にして(?)間引いていきます。
間引きの後、畝と畝の間の土にクワを入れて、雑草を掘り起し(除草の効果)、畝に土を寄せます
作業完了。残した1本がすくすく成長することを祈りつつ、使った道具をきれいに洗ってしまいます。
以下、記録係の丸山さんのレポートから抜粋です。
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曇り・気温29.4°C・湿度66%(西東京市のピンポイント天気より)という熱中症日和のなか、防鳥ネットの取り外し作業、株の間引き作業、草かき作業、土ならし作業を行なった。終了後、前回に続いて在来種の栽培研究用のきゅうり、なすが配られ、試食させていただいた。
蒸し暑い中の畑作業、ベテランの廣澤公太郎さん(多摩六都科学館統括マネージャー)や前回受講生のリードで、みなさん汗びっしょりかきながらもサクサク作業。2時間で作業を終了した。
手島英俊指導員は次回の作業を考え、防鳥ネット取り外し作業の一連の手順、作業のポイント、要領を丁寧に指導。外したネットの取りまとめはきれいに仕上がった。これで次にネットを使用するとききれいに広げられそう。
6月16日の第3回時に播種された大豆の株は約10㎝~20㎝程度に育っていて、多くは二株とも伸びていて前回講義「ダイズの生育」で学んだ「初生葉展開」を終えて「第一複葉、第二複葉」が出ている状態。根瘤菌の働きや夏の強い日差しや雨の恵みを受けて、すくすく育つことを期待しよう。
暑くてお天気のいい日が続いているので、キュウリも豊作のようです。
パブリックリレーションズグループ H