ロクトリポート

農と食の体験塾2018「大豆編」第17回レポート

旧東大農場において、生態調和農学や都市農業における栽培技術、市民が参加するまちづくりについて「農」を通じて、学び、体験するプログラム 「農と食の体験塾 大豆編」。
第17回では、ひたすら大豆の脱穀作業を進めました。

以下、記録係の嶋川さんのレポートです。

【第17回 大豆脱穀】
日時 :2018年11月13日 午前9時~10時半
場所 :東大生態調和農学機構 調整施設の軒下空間にて
内容 :脱穀(2品種)
講師 :手島さん(東大生態調和農学機構)/参加者15名程

◇気温は低めですが雨風は無く、屋外作業に適した日和となりました。
1 作業風景

今回で4度目の脱穀作業となり、農機具設置や各々の役割分担等の指示が無くても阿吽の呼吸で自然と出来るようになっています。

◆脱穀
「東京大豆」、「青梅在来」の脱穀を行いました。2品種共に良く乾燥していて、大豆株入りネット袋を持った感じも軽いしカラカラと乾いた摺れ音がしていました。
・前回と同じく、脱穀には3種の農機具を使用します。
① 足踏脱穀機 ② 唐箕(トーミ/風選) ③ 大豆選別機

・今回は“足踏脱穀機”に注目してみます。
株から(さや)をむしり取るための金属製の扱(こ)き歯のついた円胴を足踏みで回転させる機具です。原理は、先人達が考えたしくみそのままですね。
2 脱穀機使用風景

3つの内、最も危険な農具と言えます。回転が速くなると株の持ち手ごと引き込まれる危険性が高まります。初回には、足踏み回転と株挿入を同一人が行いました。作業時の危険察知と回転停止を同一人が行えるからです。
ただ、片足で回転させながらの立ち居が挿入作業の安定性を欠きます。両足立ちの方が安定するし、注意力をその分だけ回転扱き歯の方に注げます
今回は、足踏み回転させる人を独立させたようです。株を手渡しする人、株を機械に挿入する人との3人のタッグチームです。次第に3人の呼吸が合い始め、リズムを刻みます。隣で莢を揉み割る作業中の人達へのBGMになったりもしてるのかな?
3 手でさやを剥く

・収穫量 「東京大豆」 2.35kg /「青梅在来」 3.05kg
4 東京大豆 5 青梅在来

◇思ったより早く予定作業が終わったので、ご褒美(?)に手島さんが野菜園まで塾生達を導いてお土産野菜を収穫してくれました。(砂村一本ネギだそうです。)
6 ネギ収穫 7 ネギ収穫2

(ほかにカブも頂きました!んまがったなぁ~)
スーパー等で売られているF1種に比して辛さが際立っていて、図らずも在来種の特徴をネギでも舌感することが出来ました。

※次回11/20 調理実習です。