2019年12月1日（日）に
＜Qua(クワ) Qua(クワ)ワークショップ＞自然のものを表現してみよう
を開催しました。
講師はレッジョ教育を広める会＠キオッチョラ＠の皆さんです。
講師のおひとり、石井さんは4年間イタリアのレッジョ・エミリア市で幼児教育を学ばれていました。
レッジョ教育とはモンテッソーリ、シュタイナーと並ぶ世界５大幼児教育のひとつで、
子どもの主体性を引き出す教育として現在とても注目されています。
2019年度は９月と12月の２回でゆるく連続講座になっていて、
年度のテーマは「自然のものを表現する」です。
そして12月は【廃材を使って表現しよう】に挑戦しました。
自然物を見て、触って、においをかいで感じたことを立体で表現しました。
(前回の様子はこちらから)
最初のアプローチ
まず初めは「これはなんだろう？」「どんなものが見える？」
などと問いかけながら様々な自然のものの写真を一緒に見ていきました。
花・むし・魚・哺乳類などの画像をみながら
「ねっこみたい！」「にんげん？」「あくま！」「たぬきがばけてる！」
などなど、みんな活発に発言していました。
次に、今回のテーマ「立体造形」のアプローチをしました。
「まずは自然のものを、よく見てみてみましょう。ちくちくする？あっにおいもするよ。」
などと話しながら観察をしていきます。
その後、
「ちくちくしてたから、時計の針をたくさんつけてみようかな。」
「くっつけたいからリボンを穴に通して結んでみよう。」
など、立体にしていくコツをみせていきました。
みんな興味津々に話をきいていました。
自然物を立体でつくってみる
いよいよ自分たちで手を動かす時間です。
机の上にはたくさんの素材とお手本にする自然物がのっていて、どれでも自由に使えます。
今回は「接着剤」を一切使わずに
紐を結んだり、ワイヤーをねじったりして組み立てました。
みんなかなり集中していて、最初は紐を結べなかった子も最後には自分で結べるようになっていました。
出来上がった子から展示台に飾り付けをしていきました。
みんなが飾れたら「シェアタイム」です。
「これはまつぼっくり。ちゃいろだったよ。」
「もりをつくた。」
「ウニをつくった。ちくちくがたくさんあったよ。」
「ダンゴムシが森にいる。」
などなど、自分でつくったものを説明してくれました。
グループワーク
レッジョ教育では
「個を尊重していく」だけではなく「共同体として生きていく」ことにも
重きをおいている観点から
「グループワーク」も大切にしています。
後半は４つの素材から１つを自分で選んでグループワークをしました。
１つ目：自然物
「ヘビをつくろうか！」
「鳥がとんでくるかもしれない。」
「ちょうちょをつくりたいな」
など話しながら、素材置き場から持ってきて並べたり。
貝を配置して、机や貝同士をこすり合わせて音を出して遊んだりしていました。
２つ目：プラスチック
「変ないきものが住んでいる町をつくろう。」
と、話したり、素材置き場から個人個人が好きなプラスチックを持ってきて、
組み立てをしたりしていました。
３つ目：金属（と磁石）
断トツで一番人気の素材でした。
午前の回は「みんなで街をつくろう！」と、金属の町ができていました。
午後の回は「ふねつくりたい」「ヘリコプター」「注射器」「パフェ！」
など、思い思いに遊び、最後に全体を合体させていました。
４つ目：ひかり
森の映像を投影していて、
フィギュア、プラスチック、ヨガマットなど様々な素材もあるので
影絵のようにも遊べるスペースです。
午後の子たちは、みんなで「大盛チャーハンつくろう！」と、
かなり大盛り上がりしていました。
シェアタイム
最後にそれぞれのグループでどんな遊びをしていたのかシェアしました。
大人の時間
今回は２回目の参加の方は時間中めいっぱい「ワイヤーワーク」をしてもらいました。
自然物をみながら、ワイヤーと羊毛でかたちづくりました。
たっぷり時間もあったこともあり、
みなさん集中してとても細かい部分まで表現された作品がたくさんできていました。
ご参加いただいたみなさまありがとうございました！
当館で行った
過去のレッジョ教育を広める会＠キオッチョラ＠のイベントレポートはコチラです。
ご興味ある方は合わせてご覧ください。
「色と科学 ～さまざまな画材で色の変化を楽しもう～」 2018/7/6
