ロクトリポート

農と食の体験塾2018「大豆編」第3回レポート

旧東大農場において、生態調和農学や都市農業における栽培技術、市民が参加するまちづくりについて「農」を通じて、学び、体験するプログラム 「農と食の体験塾 大豆編」。
5月末に開校式、6月初旬に大豆図鑑作りとこれから大豆と向き合うための“予習”を終えて、6月中旬になっていよいよ圃場(畑)での作業をスタートしました。

今年度は、東京在来種を中心とした大豆の栽培に加え、プロジェクトにも関わってくださっている東大生態調和農学機構の深野先生の研究との連携も計画されています。
大豆は根粒菌という土壌生物(バクテリアの一種)と共生することで、大気中の窒素を養分として取り込むという特性があるので、やせた土地でも育つことができ、大豆を作った後の畑の状態も良くなることが分かっています。農と食の体験塾では多品種の大豆を育てるので、大豆収穫後の畑に今度は麦を播いてその育ち具合を見て、どの品種の大豆が畑の土をよりよくする効果が高いかを調べる、という取り組みをすることになりました。そのため、去年までは一列一列、畝ごとに大豆の品種を変えていましたが、今年は畑をマス目に区切って、ブロックごとに品種を変えて種まきすることになりました。

以下、記録係の嶋川さんの種まきレポートです。

【第三回 畝立て、播種、網かけ】
日時 :2018年6月14日 午前9時~12時(6/12順延)
場所 :東大生態調和農学機構内 「圃場」
内容 :耕地整備畝立て、播種(播種・覆土・鎮圧)、防鳥網掛け
参加者:約20名

◇耕地整備畝立て
20m角程の耕地に南北方向の畝を65㎝間隔にて畝立てし、全体を(南北)4x(東西)3=12区画に分ける作業。

・畝立ての基準線は南北端に立てた支柱間に沿って麻縄を耕地の土に擦り付ける手法を採りましたが、痕跡が浅く初心者には見極めにくかったようです。

実行委員の若尾さんが足跡での点線引き作業を実演するも、麻縄作業にて初志貫徹(?)です。やっぱり難かったですね?
1畝立て線引き

・羽生さんから鍬の手ほどきを受けたあと、西南端から皆で畝立て開始です。

初心者の立てた畝が真っ直ぐに成らずにウネウネ(?)となり、経験者と講師の方々に補正してもらい何とか恰好がつきました。

・1区画は8畝x4m=32m畝となる勘定です。
2畝立て羽生さん指導

◇播種(播種・覆土・鎮圧)
耕地区画毎に12品種を播きます。(東京大豆以外は前回作成した大豆図鑑の中にある品種です。)
畝上の株間隔は30センチ(3粒/ヶ所)とし、大豆の土被りは人差し指爪の深さ程度(1.5センチ程)との指導です。

・1区画に播いた大豆は320粒程度という事になります。
・今後の降雨情報から大豆の土被りを決めたとの事です。スゴイですね。

暑さと雨が続くときには、土被りが深いと芽吹かずに土中で腐ってしまうんだそうです。 (手島さんからの説明)
3播種用大豆4播種作業

◇防鳥網掛け
若芽を鳥から守るために、ネットを掛ける作業です。
今回は新品を使うので、たたんである網を解くのは容易いけれども、次回以降にたたむ作業が大事になるとの説明がありました。

・若芽を傷つけずにネットを空中に浮かせるための支柱(グラスロッド)の配置が結構大事だと思いました。
・参加者皆での一斉のネット掛けは「上手に出来た」と、手島さんからお褒め(?)の言葉をいただきました。
5網かけ

次回は6/26予定、約2週間後だから芽吹いているかな?

 
パブリックリレーションズグループ H