糸を太くしたい!
何本か、長くとれた糸があるのですが(詳しくは前回のブログを読んでみてください。)、
鍋からとれた糸(繭6個分)ではとても細く
このままで使うのは難しそうだったので撚って太くしてみました。
糸の撚(よ)り方
”撚る”ために『スピンドル』という道具を使いました。
来週行う予定の「羊の毛から毛糸を紡ごう!」というイベントでも同じ道具を使います。
羊の毛もカイコの糸も同じ道具を使うことができます。
今回は、大きく分けて4つの工程で行いました。
①繭6個分の糸、5本を1本に撚る
▼糸をピンと張るように持ち、スピンドルを時計回りに回します。
十分撚りがかかったら、スピンドルの上の部分に引っ掛けていた糸を緩ませ、スピンドル自体に巻き付けます。
②①で撚った糸を4本に分割し、それらを1本に撚る
▼2回目の撚りは、反時計回りにスピンドルを回しました。
だんぜん2回目の撚りの方がが難しかったです!!!1回目の糸に撚りがかかっているので、すこしたるませてしまうとクルクルっと絡んでしまい、すごく苦労しました。
③撚った糸を瓶に巻き、鍋で煮る(撚り止め)
撚っただけでは糸が戻ろうとクルクルっと絡んだり、撚りがとれてしまうので仕上げに煮ました。
▼瓶に緩く巻きつけました。
▼ビンごと鍋で5分程度煮ました
④乾かす
お湯につけることで糸をコーティングしているセリシンの接着が緩み、乾燥するとまた接着の効果が出てくるのでしっかりとした1本の糸になります。
太い糸が完成しました!
▼まずは、繭1個分の糸の太さを見てください。
見えますか?髪の毛よりも細く、集中していないとすぐに見失ってしまいます。
▼撚った糸の太さを見比べてください。
上から、繭1個分、6個分(鍋からとった糸)、30個分(1回撚りをかけた糸)、120個分(2回撚りをかけた糸)です。
シャーペンの芯と見比べると細いことが分かると思います。
この太くした糸を何に使うのか・・・。は、次回のお楽しみに!
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カイコ はじめての飼育観察日記 シリーズをもっと読みたい方はこちら
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