科学の本棚~科学と出会う・世界と出会う~

子供の科学

『子供の科学』/誠文堂新光社 

【私の一冊】樋口/多摩六都科学館ボランティア(展示室で来館者とのコミュニケーション、科学教室の開催などをしています)

『子供の科学』/誠文堂新光社

 毎月発行されている雑誌「子供の科学」。大正13年、関東大震災後の復興に必要な科学や技術を子供たちに伝えるために創刊されたそうです。今では写真やイラストを豊富に使って、最新のテクノロジーをわかりやすく解説したり、自分で実験してみられるようにその方法を詳しく載せたり、その内容は「科学全般」にわたっています。  

 私の小学生時代はもうずいぶん前になりますが、そのころから愛読しており、低学年の時は、読みたい記事のところに母親にふりがなをつけてもらって読んでいました。4年生の時だったと思いますが、夏休みの工作の宿題に、子供の科学に出ていた「エレベーター」を選び、自分で設計図を書いて、おもりは釣り道具屋に行って買うなどして工作をして学校に持って行ったところ、先生から褒められたことがいまだに記憶に残っています。 

 その後も科学技術への興味は薄れず、自動車メーカーに勤め、技術戦略、ものづくり、技術を研究する道を進んだ第一歩になったかもしれません。 

※誠文堂新光社様よりご提供頂きました