科学の本棚~科学と出会う・世界と出会う~

山溪ハンディ図鑑15 日本の淡水魚

『山溪ハンディ図鑑15 日本の淡水魚』/細谷 和海 編・監修/(株)山と溪谷社

【私の一冊】北村/研究・交流グループ(館内でのプログラムを作成したり、来館者の皆さんに紹介しています。また、主に自然の部屋の魚についての展示などを担当しています)

『山溪ハンディ図鑑15 日本の淡水魚』/細谷 和海 編・監修/内山 りゅう 写真/藤田 朝彦、竹内 啓明、川瀬 成吾 解説/(株)山と溪谷社

 この本はその名の通り日本の川や池などに生息する魚類が掲載されている図鑑です。この図鑑は解説文だけでなく、魚の写真と一緒に体の特徴が書かれているので、他の魚との見分け方がとてもよくわかります。また、本来の生息域と人の手によって広がってしまった生息域が地図で分かりやすく載っているので、今問題になっている外来種問題についても知ることができます。

 私は図鑑を開くといつも写真を眺めて、かわいい魚や珍しい形の魚に興味を持ちます。そして、そこから解説文を読むことにより、どういうところに住んでいて、どういう生活の仕方をしているのかという事を知ります。そうして様々な魚について知っていくと、魚の体の形や生活の仕方にはとても多様性があるのだと改めて気づかされます。

 皆さんも身近にある図鑑を眺めてみてください。新しい発見があるかもしれません。

※『山溪ハンディ図鑑 日本の淡水魚』は販売を終了しており、書影は、現在販売されている『山溪ハンディ図鑑 増補改訂 日本の淡水魚』(2019年発売)です。