科学の本棚~科学と出会う・世界と出会う~

マジック・ツリーハウス 第1巻 恐竜の谷の大冒険

『マジック・ツリーハウス 第1巻 恐竜の谷の大冒険』/メアリー・ポープ・オズボーン 著/KADOKAWA

【私の一冊】渡部/アテンダントチーム(ミュージアムショップで科学に関連する商品を販売しています)

『マジック・ツリーハウス 第1巻 恐竜の谷の大冒険』/メアリー・ポープ・オズボーン 著/食野 雅子 訳/KADOKAWA

 今年7月に最新刊が発売され、全48巻となる「マジック・ツリーハウス」シリーズは、アメリカに住む兄妹ジャックとアニーが、不思議なツリーハウスに乗ってあらゆる時代にタイムスリップをする物語。恐竜がいた時代、古代ギリシャで行われた初のオリンピック、タイタニック号の悲劇…。実際にあった出来事を、2人と一緒に体験しているような感覚になるので、読んでいてとてもワクワクしたのを覚えています。

 私がこの本と出会ったのは小学生の時でしたが、今でも物語の基となった出来事がテレビなどで取り上げられると、「あ、これマジック・ツリーハウスの話だ」と、思い出すほど。今思えば、気付かぬうちにこの本で歴史を学んでいたのかもしれません。

 シリーズ自体、小学校低学年向けのようですが、大人でも楽しめる内容です。1話完結なので、気になる出来事を自分で選んで読むのもおすすめです。今回は、タイムスリップするきっかけなどが書いてあるので、1話目の「恐竜の谷の大冒険」を選びました。

 まだまだ気軽に外出するのは難しいこのご時世。「科学」とはまた少し離れてしまうかもしれませんが、この本を読んで、ジャックとアニーと一緒に様々な世界を旅するのも、今の時代を楽しむ1つの方法だと思い、紹介させていただきました。