『不都合な真実』/アル・ゴア 著/枝廣 淳子 訳/実業之日本社
【私の一冊】藤江/インタープリターチーム(展示室にて展示の解説を行っています)
『不都合な真実』/アル・ゴア 著/枝廣 淳子 訳/実業之日本社
私がこの本と出会ったのは高校生の頃。進路が決まって学校から送られてきた推薦図書一覧の中の一冊でした。この本を通して、地球温暖化の本質を学べたような気がしました。
地球温暖化の基本的なしくみから、地球温暖化がもたらす様々な環境の変化が、わかりやすい図やグラフを使って説明されています。特に印象深かったのが、世界中の海水面が上昇してしまった時の世界各国の変化です。フロリダやオランダ、上海などのほとんどの地域で、人の住んでいる地域が海になってしまいます。
そして、本の冒頭で著者は「温暖化は、科学だけの問題ではない。政治だけの問題でもない」これは実は、倫理の問題なのである。と述べています。私たちが直面している地球環境問題のあり方について考える一冊です。