科学の本棚~科学と出会う・世界と出会う~

かぷら-カプラ-KAPLA®-1枚の板から広がるそうぞうの世界

『かぷら-カプラ-KAPLA®-1枚の板から広がるそうぞうの世界』/冨安 智子 著/トロル出版部

【私の一冊】浅岡/研究・交流グループ(教室やラボプログラム、特別企画展の企画・運営をしています)

『かぷら-カプラ-KAPLA®-1枚の板から広がるそうぞうの世界』/冨安 智子 著/トロル出版部

 カプラ®は大人の手のひらにのるほどの細長い白木の板で、たった一種類のサイズの板を積み重ねていくだけで様々な建物や動物、乗り物などを作ることができます。

 この本は、カプラ®の遊び方から、カプラ®の秘密や考案者トムさんのお話がぎゅっとまとまった1冊です。著者の冨安さんのカプラ®との出会いや、カプラ®に魅了されていく様子が伝わり、つい熱中してあっという間に読み切ってしまいました。

 カプラ®の遊び方はステップごとに分かりやすく書かれていて、「どんどん挑戦しよう!」と意気込ませてくれます。私も試行錯誤しながら見本の作品を作っていますが、達成できた時の喜びや満足感はとても大きく、次への挑戦の活力になりますし、見本をまねるだけではなく自分で作りたいものを考えて造形する楽しみも魅力の1つです。

 本書の89~93ページにかけて、当館で2002年に行った春の特別企画展「カプラ®展」での1コマが記載されています。当時私はまだカプラ®イベントを担当していませんでしたが、カプラ®動物園の出来上がった様子は見学していました。この本で、作品ができるまでのそれぞれの動きが垣間見え、こういうイベントをやってみたいなという気持ちになりました。

 本では、カプラ®を通じて人と繋がるエピソードも微笑ましく、多摩六都科学館でカプラ®イベントを運営する私にとって、とても勉強になりました。現在の私にとって、この本は仕事の教科書になっています。

当館にはそのカプラ®を体験できる場所があります。詳しくは以下のページをご覧ください。
【展示物解説「カプラひろば」(からだの部屋)】

新型コロナウィルス感染拡大防止のため「カプラひろば」は休止中が続いていますが、
その機会を活用し、作品展示を行っています。
【展示室2「カプラ®ひろば」にてカプラ大会に応募した作品と様々な作品を展示中!】

【展示室2「カプラひろば」にて第7回カプラ®大会に応募した作品と様々な作品を修復&増築しました!】