イランカラㇷ゚テ!
イランカラㇷ゚テは、アイヌ語のあいさつの言葉です。
ちなみにお礼を言うときは、イヤイライケレ。
アイヌ民族の星名・星座をご紹介する全編生解説プラネタリウム、
「ノチウ -アイヌ民族の星座をたずねて-」。
2021年4月から7月の投影では春の星座を中心にご紹介していましたが、
このたび、冬の星座をご覧いただくべく2022年に2回限りの復活投影を行うこととなりました。
■全編生解説プラネタリウム
【大人向けプラネタリウム】ノチウ -アイヌ民族の星座をたずねて- [2022 冬] >>詳細
2022年
1月19日(水) 13:10~13:55
2月16日(水) 13:10~13:55
※今回は、中学生~大人が対象の「大人向けプラネタリウム」での投影となります。
北海道各地のアイヌ民族の人々を訪ね歩き、星にまつわる伝承を丁寧にまとめた、末岡 外美夫(すえおか とみお)さんによる書籍『アイヌの星』と『人間達 (アイヌタリ) のみた星座と伝承』から、アイヌ民族の語り継いだ星名や星座をご紹介する生解説プラネタリウムです。
今回も、北海道内や「ポロト湖畔のあの場所」の風景を交えつつ、冬から春へ向かう季節の星座・星名をたくさんご紹介いたします。
ちなみに、星座・星名以外にも、アイヌ民族に伝わる世界観(世界の構造はどうなっているか)や、天体観測の話題などもご紹介しますよ。例えば……
アイヌ民族は、日の出の方向、日の入りの方向が季節によって異なることに気が付いていました。夏至、春分・秋分、冬至の、それぞれの日の出・日の入りの方向などに、固有の呼び名が伝わっています。
チュㇷ゚カ/太陽・が昇る=東
チュッポㇰ/太陽・が沈む=西
チュㇷ゚カエトㇰ(cupka・etok)/夏至の日出点
チュㇷ゚カラントㇺ(cupkarantom)/春分・秋分の日出点
チュㇷ゚カ オ(cupka・o)/冬至の日出点
チュッポケトㇰ(cuppoketok)/夏至の日没点
チュッポㇰラントㇺ(cuppokrantom)/春分・秋分の日没点
チュッポコ(cuppoko)/冬至の日没点
【出典】末岡 外美夫(すえおか とみお)著
『アイヌの星』/『人間達 (アイヌタリ) のみた星座と伝承』
※表記は現代使われている表記に改めています。(アイヌ語指導 成田英敏氏)
以上、トンコリ(民族楽器)の音色と共にお楽しみください。
皆様のご来館・ご観覧をお待ちしています!
…でも待てないよ! という方は、これまでの連載をどうぞ。
<全編生解説プラネタリウム「ノチウ」web連載@ロクトリポート>(リンクはご自由に)
vol.0 番組紹介 「ノチウ -アイヌ民族の星座をたずねて-」/アイヌ民族の星座
vol.1 星座 北斗七星① ウㇷ゚シノカ・ノチウ/クットコノカ・ノチウ/北斗七星/恒星カムイ
vol.2 星座 金星 金星/疱瘡のカムイ/フレケタ/セレマックル/ベテルギウス
vol.3 星座 北斗七星② シアラサルシカムイノカ・ノチウ(尾の長い熊)/弓矢/舟
vol.4 星座 月と太陽 月/アムキリクル(月の知人)/三角星/鯨/イナウ/ひしゃく
vol.5 星座 四つ星 かたつむり/船/レラ・チャロ(風の吹き出し口)
vol.6 星座 天体と季節 月の形/朝昼夜/季節
vol.7 星座 めぐる星 追われる娘たち/蛇/踊る娘たち
vol.8 星座 動物たち 狐/貂/ホロケウ・ノチウ(狼)
vol.9 星座 さそり① 龍
vol.10 星座 さそり② ザリガニ/カンナカムイ(雷[龍]のカムイ)
vol.11 番外編 関連webサイト紹介
vol.12 星座 ねずみの倉 ねずみの倉/疱瘡のカムイ/日食
展示紹介 アイヌ民族の着物を展示中!
「ノチウ」投影開始! プラネタリウム「ノチウ」2021年4月に再登場
電子顕微鏡で・・・ 電子顕微鏡でクマの毛を見てみました!
ノチウ 講演会Q&A① 中川先生講演会Q&A アイヌ語/物語
ノチウ 講演会Q&A② 中川先生講演会Q&A カムイ
ノチウ 講演会Q&A③ 中川先生講演会Q&A 習慣/星/その他
1/19と2/16に再投影! [2022 冬]再投影/方位/四季の日出点と日没点
ノチウ秋投影&知里幸恵 10/9,10「ノチウ」再投影!& 知里幸恵の見た星空
ノチウ 投影レポート 2023年6月の投影内容/2030年6月1日金環日食
※連載は一旦終了ですが、今後も番外編を公開していきます。